ハンドメイドの木材選びがきっかけ。大切なのは詰まるところ樹種次第

木材を加工する時に素材選びは大切です。

広葉樹も針葉樹も同じ樹木で、板状にしてしまえば何の樹木なのか分かりませんが、樹種によって特徴があり、加工がしやすい、木目がち密、耐久性など、表面の表情や経年変化など違いは様々です。

そこで押さえておきたいのは広葉樹と針葉樹の大きな違い。

知っていると知らないよりか役に立ちます。

木材加工の完成度が上がってくると思うので、大まかな特徴を考慮し、木材への知識を増やして、ハンドメイドの完成度を上げてください。

クルミ
おおまかな特徴をまとめてみました。

広葉樹と針葉樹の大まかな比較表

広葉樹針葉樹
樹種の数20万種500種
生育速度遅い早い
幹の数少ない多い
育ち方曲がるまっすぐ
木材の比重重い軽い
年輪(木目)様々くっきり
木材の色カラフル明るい
材質硬い柔らかい
値段高い安い
加工性難しい簡単

樹木の種類の数が桁違い

針葉樹は木の祖先で、、広葉樹は針葉樹から派生して誕生しました。

そのため、針葉樹より樹種が多く、針葉樹の種類は500種に対し、広葉樹は20万種もあります。

それは、広葉樹と針葉樹の細胞の作りからも言えるように、広葉樹は複雑な構造をしているのに対し、針葉樹は簡単な作りをしているのも関係してきます。

木の生育状況次第で木材の表情が違う

樹木は年輪を重ねる時に、早材と晩材となる木の部分が樹木の成長期によって構成が違ってきます。

早材

早材と春から初夏に成長し、やわらかい部分となる

晩材

晩材とは夏から秋に成長し、硬い部分となる

針葉樹の場合、春に成長期がやってくると、早材である部分の年輪の幅が広くて柔らかな木材になります。

それに伴い、針葉樹は材として成長が早いので、木肌の色も薄く、淡い色になります。

広葉樹の場合、早材でも、年輪の幅も一定で、後は硬さのある晩材で構成されます。

広葉樹は成長が緩やかな樹種が多いので、年輪の幅が狭く、木肌の色も濃くなる傾向があります。

しかし、広葉樹は多種多様な種類があるので、一概には言えず、その樹木に適した環境に大きく左右されます。

広葉樹は重い、針葉樹は軽い

一般的に広葉樹は重く針葉樹は軽いです。

それは、木部の構造の違いや生育の速さなども関係しています。

針葉樹は、早く背を伸ばす樹木なので、それに伴って木自体も軽くなり、細胞の作りも単純です。

多くの空気を取り込みながら成長するので、触り心地がソフトで、英語では「ソフトウッド」っと呼ばれる程です。

一方、広葉樹は細胞の作りが複雑で、成長もゆっくりな事から、年輪幅が狭く目の詰まった木材となり、ち密なつくりから重厚感が感じられます。

英語では「ハードウッド」っと呼ばれますが、これもまた、広葉樹にも針葉樹より軽い木質のものもあり、一概には言えません。

木材にした時の色合いは樹種次第

大雑把に分別すると、針葉樹は、淡い色合いが多いです。

広葉樹は樹種によって色が変わってくるので、樹種がたくさんある広葉樹の方が種類も豊富でカラフルです。

また、同じ木でも木材としてとる場所や、産地によっても色合いが若干変わってきます。

木材は生き物なので、樹木1本1本表情が違い、1つとして同じものがない木目が魅力的ですね。

お値段は広葉樹が高め

世界三大銘木とよばれる、世界的に美しいとされ希少で価値が高い3種類の木は、「チーク」「マホガニー」「ウォールナット」です。

木材として、木目に複雑な模様があり、成長も遅いので、希少で価値が高いとされています。

これらの広葉樹は湿度や温度の影響を受けにくく、木が乾燥で収縮したり、逆に膨張したりといった見た目の変化があまり見らません。

また、加工した時のくるいがなく、変形しにくく、材質は、重く、衝撃に強く割れにくいっといった頑丈さがあります。

加工した時のツルツルとした表面が心地よく、見た目にも美しいです。

頑丈でキズが付きにくいことで高級家具として使用されるほど、針葉樹には出せない重厚感があります。

針葉樹は成長が早く生産性が高いです。

また、広葉樹よりつくりが単純なので、硬さや重厚感がどうしてもでません。

木材の価値として、見た目にも美しく、硬く頑丈なつくりで、加工した後も変形しにくため、広葉樹は値段も高いでのです。

結局、広葉樹・針葉樹を知るよりも樹種の特性を知ることが大切

広葉樹や針葉樹の特徴を色々を語ってきましたが、結局のところ、重要となるのは加工する樹種次第です。

広葉樹は種類が豊富で広葉樹とひとまとめにしてしまうには難しい点もいくつか存在します。

広葉樹か針葉樹の特徴の傾向はありますが、使いたい樹種によって加工性や見た目の美しさは変わってきます。

細かく言えば、木、1本1本でも木目や、幹の中のどの部位を使うかによっても経年変化や耐久性や見た目が変わってきます。

ハンドメイドは1つとして同じ柄のない木目を作り出すことができるので、またそれも楽しみですね。

クルミ
高級木材ってそんなに違うものなのかな?
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