オークは高級家具にも使われるほど耐久性もあり、変形もしにくく、彫刻なども施しやすい木材です。
塗装のノリも良いので、ハンドメイドで物を作る時もきめの細かな木目と見た目の重厚感を感じられ、満足のいくものに仕上げることができます。
木材には色々ありますが、オーク材ってどんな特徴があるのかな?っと思った時に参考にしてください。
目次
オーク材とは
オーク材とはオークの木からとられる、ブナ科コナラ属の落葉広葉樹です。
主な生産地はアメリアや朝鮮、日本ですが、日本ではナラ材のことをオーク材と呼ぶのが一般的です。
ナラ材はオーク材の内の1つとして扱われますが、オーク材はナラ材に比べて木目が荒く、白っぽい色で重いのだ特徴です。
オークの木は世界に数百種類ありますが、おおまかに3種類に分類されます。
オーク材の種類
- ナラ(ミズナラ)
- ホワイトオーク
- レッドオーク
ナラ(ミズナラ)の特徴
北海道やロシアや中国などの寒い地域で育ちます。
特に北海道のミズナラは高級材として有名です。
希少なので現代では、代替品としてホワイトオークが使われています。
ナラ材は「どんぐりの木」として親しまれ、ナラ材とオーク材の違いはほとんどなく、オーク材の中の1つとして扱われています。
ホワイトオーク
主にアメリカやカナダなどの北米が産地です。
樹木には導管っという水を通す組織がありますが、それを塞ぐチロースっという組織が発達しています。
そのおかげでナラ材はホワイトオーク材は水分を通しにくく、耐水性に優れているので、かつてはウィスキーやワインを入れる樽として使われていました。
レッドオーク
レッドオークもホワイトオークと同じく北米産になります。
その名の通り赤みがかっているのが特徴で、特に木目が目立ちやすい傾向にあります。
ホワイトオークと比べると柔らかく、チロースが未発達なため耐水性は多少、劣るため、樽には使われません。
オーク材の特徴
- 耐久性がある
- 耐水性が高い
- 経年変化で黄褐色へ
- 木目が材によって違う
耐久性がある
基本的に広葉樹なので、オーク材は基本的に硬い木材です。
木は切られてからも呼吸をしていますが、硬い木材なので、木が乾燥によって伸び縮みすることがあまりありません。
なので、大型家具やフローリングの床など、耐久性を求められるものによく使われます。
また、重く、見た目にも重厚感があり密度も高いですが、適度な硬さなのでキズにも強く、アンティーク調に掘られた彫刻なども美しいままの状態で使い続けることができます。
また、虫などが嫌いなタンニンを多く含むので虫にも強いです。
耐水性が高い
オーク材は耐水性があります。
ウイスキーの樽としても広く使用されており、シミなどもつきにくい木材で、キッチン回りなどにも使用される木材です。
経年変化で黄褐色へ変化
オーク材は最初は白っぽい、ベージュ色をしていますが、年月が過ぎると濃く深みのある黄褐色へと変化していきます。
中には経年変化を好まない人もいたり、経年変化で印象が変わるのが嫌だと言う人もいます。
経年変化で色が変化するのが嫌なら、オーク材を塗装するのが良いかもしれません。
オーク材は塗装のノリが良い木材なので、どんな塗料でも塗りやすいです。
木目が材によって違う
オーク材は目が詰まった木目で表情もはっきりとし、重厚感があります。
オーク材は広葉樹なので、中心に行くほど木肌の色も濃くなり、木目には切り取られる木部によって見え方が違い、大きく分けて3種類あります。
- 板目→力強くダイナミック
- 柾目→シンプルでまっすぐ
- 虎斑→虎の模様
力強くダイナミックな「板目」
「板目」とは、丸太をそのまま縦にスライスして板に加工したものです。
一番、木から取り出せる量が多いので、値段もお手頃です。
オークらしい山形の木目が大きくハッキリとあり、ダイナミックなのが特徴です。
シンプルな見た目の「柾目」
「柾目」とは、木材の中心近くを切り出した板のことです。
柾目は木が太くないと幅をとることが難しく、とれる量も少ないので値段は高いです。
直線でシンプルなのが特徴です。
オーク材特有の「虎斑」
オーク材には時々、柾目を横切るようなうねうねとした木目が出ることがあります。
虎の毛のような模様に見えることから「虎斑」っと呼ばれています。
この特徴的な模様はオークにしかなく、とれる量もわずかなので、高級品です。
木目によって価格が違う
オーク材には3種類の木目があり、それぞれどこを使うのかによって、コストが違います。
オーク材は比較的多く流通しているので、木目にこだわらなければホームセンターでも安く手に入りますが、広葉樹なので針葉樹より値段が高めです。
オーク材はシンプルだけど存在感がある
オーク材はホームセンターでも必ず売ってあるほど、比較的手に入りやすい木材で、認知度も高いです。
また、変形など、狂いが生じにくいので、彫刻もキレイに掘れる材質なので、広葉樹でも扱いがしやすい木材だと思います。
フローリングや大型な家具でも使われるほど、丈夫な木材です。
木目もはっきりとし、シンプルだけど、どっしりとした重厚感が感じられます。
木材は見た目も大事ですが、触れた時の感覚も大切です。
樹木はそれぞれ成長が違い、木目の出方もさわりごこちもそれぞれです。
是非、木のすばらしさを一度手に取ってみて感じてみてはどうでしょうか?