細菌性膣炎とは
細菌性膣炎は誰もがなるようなありふれた病気です。
女性の膣内では、乳酸菌であるデーデルライン桿菌(かんきん)が存在します。
このデーデルライン桿菌が分泌する乳酸によって膣内を酸性に保ち、他の病原細菌が増殖しないように防御されています。
膣内を守る乳酸桿菌とその他の細菌と数的にバランスが崩れたとき、デーデルライン桿菌が減少し、他の病原細菌(ガードネレラ、カンジダ、トリコモナス)が増えることによっておこるのが細菌性膣炎です。
膣内のバランスが崩れる原因
- 日常のストレス
- 膣内の洗いすぎ
- 複数パートナーとの性交渉
妊娠している時はホルモンの影響で細菌性膣炎になりやすく20~30%の妊婦さんは細菌性膣炎になります。
細菌性膣炎に気づかない場合もある
細菌性膣炎の症状としては50%は無症状です。
自然治癒することもあれば、治療しなければ治らない場合もあります。
主な症状
- 魚の生臭い臭い
- 灰色がかった白色のおりもの
- 外陰部や膣のかゆみ
おりもののの増加・下腹部痛・不正出血が3大症状です。
細菌性膣炎を治療しないと母子共に危険
- 早産のリスクが2倍
- 分娩後の産褥子宮内膜炎
- 産褥熱の原因
これらのことからとくに妊娠中に細菌性膣炎になったら無症状でも早期に治療すべきです。
早産は妊娠初期に細菌性膣炎になるとリスクが高まります。
妊娠中期以降になると膣が閉じるため菌が侵入しにくい状態になっています。
中期・後期での細菌性膣炎での早産は可能性が低いという考え方が一般的です。
統計的には妊娠16週目までに細菌性膣炎が認められた場合、早産になってしまう可能性が5.5倍に、24週~37週目のときは2.8倍になると言われています。
私は体質的におりものが多い体質らしく、妊娠初期の頃からおりももの検査を多めにされていました。
妊婦検診後のタンポンの取り忘れで膣炎に
私が通っていた病院では、膣内を清潔に保つために、室内を消毒の薬を塗った後、タンポンを入れる病院でした。
もう、妊娠8カ月だったのと、3人目ということもあって、のんきに構えていたのですが・・・。
検診後のタンポンを取り忘れてしまったのです。
気付いたのが翌日で、腐敗臭がしたので心配したのですが、その後、医師にきっちり処理をしてもらったので大事には至りませんでした。
細菌性膣炎になっても膣錠と飲み薬ですぐに治るので安心してくださいね。
3人目だからと言って気を緩めてはいけません。
何のために膣を消毒していたのか分かりませんよね。
無事出産できて良かった。