
「そらの100かいだてのいえ」を読みました。
上へ上へ続く空の家。
10階ごとに住人が変わる空の家では、どんな住人たちに出会うのか楽しみになる絵本です。

目次
「そらの100かいだてのいえ」のあらすじ

あたり一面雪景色に包まれる中、主人公のツピくんは腹ペコで、食べ物を探していました。
そこで見つけたのは一粒のひまわりの種。
一粒じゃぁ、おなか一杯にならないや。
そう考えたツピくんはひまわりの種を育てることにしました。
どこに植えようか悩んでいると、空から上へ誘う声が・・・。
そこでツピくんは上へ上へ登ってみることにしたのです。
「そらの100かいだてのいえ」のお気に入りシーン

一番お気に入りのシーンです。
100かいだてのいえシリーズでは、10かいごとに住人(キャラクター)が変わります。
見開きいっぱいに10階ずつ描かれていて、縦読みで、子供が持つには少し大きい絵本です。
大きい絵本だからこそ見ごたえがあり、住んでいる住人や階によってそれぞれ違った過ごし方が描かれ、空の住人の物語があります。
もし、オーロラが住んでいたらこんな感じなんだろうなーっと関心させられました。



ツピくんが空の上に行けば行くほどひまわりの種が育つ
ツピくんの目的は一粒のひまわりの種を育てておなか一杯ひまわりの種を食べることです。
他の100かいだてのいえシリーズでは、生き物が住人だったけど、そらの100かいだてのいえでは、ひかりや、こおりや、かみなりやら、空の物質?っが住人です。
ひまわりの種はいろんな空の住人の力を借りながら、ぐんぐん成長していきます。
植物が育つしくみにちょこっと触れながら、そらってどんなものがあるんだろう?
空の物質の描かれ方がうまく、本当にいたらこんな風にすごしているんじゃないかな?っと想像がしやすいです。
紙の絵本だからこそ感じる画力
現代ではウェブ絵本もありますが、このシリーズの絵本はウェブで済ますのはもったいない絵本です。
1ページずつめくる楽しみと、画力は手元に紙の絵本だからこそ楽しめます。
少し大きめのこの絵本は隅々まで目を通したくなり、大きいからこそ迫力があるので画面の中で見るのは少しもったいないと感じます。
見えないけれど見えたらこんな住人達が住んでいそうで楽しそうな雰囲気に包まる絵本

空から降ってくる雨はもちろん、空気やオーロラ、ひかりだって住んでいます。
普段は目には見えない物質の住人ですが、本当に家があって住んでいたら楽しそうで思わず行ってみたくなります。
他の100かいだてのいえシリーズは目に見える生き物達が住人でしたが、見えないからこそ、想像力が働かせられます。
100かいだてのいえシリーズは本当にキャラクターの特徴をつかむのがうまいです。
絵本も大きく、本をめくるたび色んな住人の過ごし方がみられ、子供との会話も弾みます。
1階1階立ち止まって読みたくなる絵本なので、就寝前の本読みだと時間がかかるのでご注意を。

